アニサキスが寄生している生の魚介類を食べて起こる食中毒は「アニサキス症」と言われています。
「アニサキス症」にはどのような症状があるのか。
激しい腹痛と吐き気が特徴ですが、その症状にはいくつものパターンがあります。
まずは“劇症型”と“軽症型(緩和型ともいう)”と呼ばれる2つの症状に分けられ、症状の起こり方に違いがあるようです。
劇症型
これは生きたアニサキスが悪さをすると言うものでは無く、以前からアニサキスの抗体を自身が持っており、抗原となる食品を食べた場合に起こる症状です。要するに、アニサキスによるアレルギー反応ということです。
軽症(緩和)型
これは生きたアニサキスを摂取し、胃や腸の壁に入り込もうと噛みつかれることで症状が起こります。この場合、アニサキスを取り除くことで症状は治まります。

そしてさらに「アニサキス症」は、症状が起こる場所によって名前が違います。
胃アニサキス症
胃にアニサキスが進入した段階で発症した場合はこれです。摂取後2時間~8時間ほどで発症します。胃が締め付けられるような激しい痛みや嘔吐、下痢、じん麻疹、ひどい時は大量に吐血といった症状を起こすこともあるそうです。
腸アニサキス症
胃を通過して腸に進入した場合はこれです。胃を通過してから発症するので、数時間から数日後に胃アニサキス症と同様の症状が、へそ周辺に現れます。
腸管外アニサキス症
これは胃や腸などの消化管から、壁を突き抜けて他の臓器に進入してしまいそこで症状を起こします。他の臓器とは腸管膜、胸腔、肺、リンパ節など様々な例があるようです。胃や腸の壁が突き破られるわけですから、他の臓器に進入した時点で急激に症状が悪化すると思われます。
劇症型と軽症型、そして場所による名前の違いの組み合わせで症状を区別するならこうです。
「劇症型」の胃・腸アニサキス症
摂取後8時間以内、もしくは数時間から数日後に、持続性のある激しい腹痛、刺すような痛みが起こり、吐き気、嘔吐を伴います。
「軽症型」の胃・腸アニサキス症
症状が比較的軽く自覚症状もない場合があります。
それともう一つ、症状は穏やかで時間と共に自然治癒していく「慢性軽症型アニサキス症」があります。「アニサキス症は自然治癒出来る!」と言われたりもしますが、「軽症型」であっても複数のアニサキスに感染した場合、胃や腸の壁を攻撃され出血し、吐血などの症状が起こることもあるそうです。
いろんなケースがあるので、やはり生の食品(刺身など)を食べて数時間経過してからの腹痛に、持続性や吐き気、嘔吐がある場合はアニサキスを疑い早めに受診するのがよいでしょう。
