アニサキスの仕業だと思いもよらずに医療機関へ運ばれるケース、痛みや吐き気があるにも関わらず、何となく放置していたが良くならないので受診するケースなどアニサキス症だと診断されるまでにはさまざまなケースがあります。
このことからアニサキスを摂食してもすべての人が発症し、治療を受けるとは限らないとも言えます。お腹の調子が悪いな…と放置していても一週間ほどで治ったということだってありえるのです。
では、激しい腹痛、吐き気、嘔吐をともなった場合はどうでしょう。おそらく大人でものた打ち回るような痛みが急に襲ってくることとなります。
“新鮮(とれたて)→生で食べる→数時間後に強烈な腹痛=アニサキスの脅威”
この法則が当てはまる場合は、すぐに医療機関へ行き、生の魚を食べたことを告げるだけで医師は予想がつきます。
アニサキス症による嘔吐は、食後数時間が経過しているせいか“胃液のみ”ということが多く下痢はしないそうなので、これらの情報があれば検査もスムーズに運ぶこととなるでしょう。
ただ数日経ってからの症状の場合は、アニサキスが腸まで運ばれたことになるため、原因が数日前に食べた生魚などであると気付きにくい状況となります。そうなると診断に遅れが生じ対症療法のみとなり、治療が長引く可能性があります。
これってアニサキス胃潰瘍?
便に血が混ざって起こるタール便や貧血、突然の吐血などを起こした時は、通常なら胃潰瘍などを疑います。
ただ、アニサキスの胃壁への刺入箇所が、潰瘍化することはほとんどないそうで、過剰な自覚症状もなく軽症型のアニサキス症を起こしていた場合、内視鏡検査のときに粘膜の盛り上がりなどで刺入部分が発見され、アニサキスが潜んでいる可能性があると診ます。しかし胃潰瘍のような症状が出るのは、たまたま太い血管がある部分に刺入した場合にのみ起こるようで、通常の胃潰瘍かと思いきや出血部分にアニサキスが刺入していたというものです。そうなると、運が悪かったとしか言いようがありませんね。
検査の費用はどのくらいかかるの?
症状から医師が即座に判断して、レントゲンや胃内視鏡によるアニサキスの摘出といった流れで終了であれば、初診料・採血等を含めておよそ1,6000円~2,0000円前後だと思われます。
内訳は、内視鏡検査・アニサキス摘出が10,000円程度、後の残りは初診料・採血等・処置に使用する薬剤などにかかる費用といった目安です。
単純にアニサキスを摘出して終わりならこれで済みますが、アニサキス胃潰瘍やアレルギー反応による症状が重い場合などは、これ以上の費用がかかりそうですね。
